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2023年最後のご挨拶と新しい機器

皆さんこんにちは。久々の投稿が2023年最後となりました。

今日は当ホームページでもご案内しました、CAD/CAMシステムや歯のクリーニングについてお話をします。
皆さん、歯のかぶせものはご存知でしょうか。ブリッジ、クラウンと言われていますね。
銀歯とも呼ばれています。そういったかぶせものを作る機械をCAD/CAMシステムと言います。
患者さんのお口の中をスキャニングしてかぶせものをマシーンで患者さんに合わせて作り出します。
今までは患者さんのお口の中をピンク色のねんどのような物で歯型をとって石膏を入れて模型を作っていました。
歯型をとる、ねんどのような物と石膏にも種類があります。患者さんに合わせたピタッとはまるかぶせものを作るにはどれを使うのか、どれを組み合わせるのか、そういったことも全て考慮した上で使う材料を選択します。
皆さんの中にはそのねんどのようなものが喉の方に行き苦しかった方もいらっしゃるかもしれません。
その歯型をもっと患者さんに楽な状態でとるための技術が開発されました。それがCAD/CAMシステムです。

その中の歯科用実体顕微鏡とはお口の中を拡大して見るための顕微鏡の事です。
お子さんがいらっしゃる方はご存知かと思いますが、お子さんがまだ保育園・幼稚園に通っていた時、きっと仕上げ磨きをしていたかと思います。その時のことを少し思い返してみて下さい。きっと小さくて見えにくかったと思います。
一番奥の歯はとっても見えずらかったことを覚えていらっしゃるでしょうか。
歯医者さんも同じです。小さいお口の中で病気を見つけて治療するのが仕事です。
現在、医療技術は進化をして拡大して治療を行うことができるようになりました。
歯科用実体顕微鏡は3~20倍程度拡大して見ることができます。ですが、私は機械が好きなのでその中でも良いものを導入したいと思い、最大倍率80倍のものを導入しました。この機械には写真機能・動画機能が備わっていますので患者さんへの説明にも役立っております。
患者さんからは「まさか自分の口の中がこうなっているとは思いませんでした。」といった感想を頂いております。
私も皆さんに目で見て頂けると思うとうれしく思います。

歯のクリーニング、エアーフローは、パウダークリーニングとも言われています。
毎日コーヒーや紅茶を飲まれる方や、たばこを吸う方で歯の黄ばみが気になったことはありませんか?
一度歯の表面にステインがついてしまうと歯磨きだけでは除去できません。
また市販に販売されている着色除去を謳っている商品も粗い研磨剤で歯の表面を削ってしまう可能性があるため、安易に使用することはおすすめできません。
しっかりと歯科でパウダークリーニングを受けて除去することをおすすめします。
パウダークリーニングとは、細かい粒子のパウダーを歯の表面に吹きかけることでステインやタバコのヤニ、バイオフィルム(目では見えない口腔内の細菌が歯の表面に膜となって張りついたもので歯ブラシでは落とせない)を除去することです。
従来の機械に比べて粉飛びが少なく、施術中の痛みが少ないためパウダークリーニングに苦手意識がある方も安心して受けて頂けます。
また歯の表面がツルツルになり、歯の色のトーンアップが実感できると思います。

今の時代は患者さんと一緒に治療を行っていくこと、患者さんが自分で決定して治療の選択をするのが基本です。
少し前の時代では医師がベストと思うことをするのが当たり前でしたが、時代が変わり寄り添うことを重視する時代となりました。それは日本の医療が発展したからこそだと思っています。
歯科医師は病気を見つけて治すことが仕事ですが、皆さんに知識を提供するのも仕事です。人間生きていればどこかしらに支障が出てきます。それは歯でも同じです。
歯周病になった、虫歯になった、様々な形でガタが来ます。それはすごく自然なことです。
なぜなら毎日を一生懸命に生きているのですから。
大事なのは病気を見つけた時です。現在、人生100年時代と言われています。これからの10年、20年先の人生をきれいな歯で笑っていられるように美味しいものをたくさん食べていられるようにどうすれば良いのか。
それを決定するのは患者さんご自身です。歯科医師は決定するための知識、選択肢を提供し、そして患者さんが決めた治療方針で治療します。
歯も含めて自分の身体とは一生のお付き合いですから皆さんにはご自身を大切にしてほしいのです。
そのための手助けを田邊歯科医院でさせて頂きたいと心から思っております。

2024年も皆様にとって素晴らしい年になりますように。。。
宜しくお願い申し上げます。

院長 田邊一之